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マダニとSFTS:現状のまとめ

       

4月、そろそろマダニ予防の季節。
昨年、マダニ媒介感染症(SFTS)が原因で動物病院の獣医師が亡くなったことがニュースになりました。

 

獣医師会や関係各所から情報が増えてきましたので、予防シーズンにあたってSFTSの現時点(2026年4月)での情報を整理します。

 

 

 

要点まとめ

 

・マダニ刺咬でウイルスに感染、血液や体液の接触が高リスク

・犬・猫での発生は西日本に限定 (道内、札幌で発生なし)

・人での発生は札幌でもあり(2025年8月、1例)  原因ウイルスは北海道にも存在

・感染時の致死率は高い   犬 40%   猫 60%! 人  27%     猫は高リスク

・犬は不顕性感染もあるかも?

・ワクチンなし

・ウイルス自体の環境耐性は低く、アルコールや次亜塩素酸で容易に失活

 

 

人より動物の方がリスクが高く、とくに猫の数字は衝撃的です。猫を外に出してはいけません。

 

 

 

人の死亡率は50代以降から高くなるので例えば

「ご家族に高齢者がおり、猫をお散歩で庭に出してしまう(猫も喜んで出て行く)。習慣でやめられない」

ような状況はハイリスク。

 

人間が外から持ち込まなければ、基本的に完全室内飼いの猫にマダニ予防は不要、、、のはずですが

外出をやめられないのであれば、人の健康のため猫にも予防薬をお勧めします。
一番は猫を外に出さない事なのですが。

 

 

対策

 

第一はダニがいそうな所を避ける。具体的には公園や河川敷の草むら、藪の中です。
身も蓋もないですがこれがベストです。

 

やむなく行く場合は

 

 

・皮膚を出さない長袖の服、ダニを見つけやすい明るい色 (白やベージュ) が望ましい

 

・家に入る前に目視確認

 

・帰宅後のブラッシングやシャンプー

 

・動物にマダニがついていたら絶対に自分で取ろうとしない!病院へ

 

時々マダニ予防薬だけ投与していれば大丈夫、と勘違いしている飼い主さんがおられます。
予防薬は体についたダニを早く駆除できるだけで、体にダニがつく事そのものを防いではくれません。

薬は上記対策をしても防げなかった時の、いわば最後の砦です。

 

 

最後に

 

西日本では、動物病院スタッフへのマダニ感染症対策が切実なようです。

入院経過を読むと、自身の感染対策をしつつ動物の治療にあたる関係者の苦労に、胃が痛くなりそうな内容でした。

衰弱した野良猫、マダニがいる、熱っぽい、黄疸、などのキーワードには過敏にならざるを得ないようです。

これから猫を保護される方、ダニにも注意を。

 

 

不安になる数字データも色々ありますが、基本を抑えて冷静に対応しましょう、という注意喚起でした。

対策のご参考になれば幸いです。